みつろうについて

はじめてみつろうラップをつくろうと思った時、手にしたみつろうの臭いに違和感を抱き、それからみつろう探しの旅をしました。

旅するうちに出会ったのはみつろう職人の安藤さん。

ご実家が養蜂をやられている安藤さんは、養蜂にも詳しくて、周辺の養蜂家さんと連携をとりながら新鮮なうちに精製、みつろうを研究し続けています。

みつろうとは、ミツバチの巣のことです。

ミツバチたちはハチミツを食べて、お腹からみつろうを分泌して、巣を作ります。

養蜂家さんが、ハチミツを収穫する時に、巣枠からはみ出て作られた「無駄巣」や巣穴にハチミツが満タンになると蓋をする「蜜蓋(みつぶた)」を切り取ります。

そのようなどうしても出てしまう不要な巣が原料となっています。

「みつろうはどれも同じ品質ではない」
と安藤さん。
ミツバチの巣から収穫したみつろうは精製が必要で、その精製の度合いで品質に差がついてしまうとのこと。

現在流通しているみつろうは、お米に例えるなら、「籾殻米」「玄米」「白米」をいっしょくたに「みつろう」と呼んで販売されているようなものだそうです。安藤さんのみつろうは全て手作業で精製した「微細濾過ずみ」のみつろうです。

採れた巣は、すぐに「湯洗い」する必要があり、放っておくとカビ臭や腐臭がついてしまいます。

しかし、養蜂家さんの一番のお仕事は「ハチミツ」をとること。みつろうの精製に時間と体力を割けず、湯洗いはハチミツ仕事が終わってからになることが多いのだそう。

こうした理由もあって精ろうメーカーでは化学薬品を用い脱色・脱臭を行うことも。

安藤さんは弟さんの養蜂場で採れる巣は、湯洗いを含め全ての作業を安藤さんが行い、また、周辺の養蜂家さんから、収穫の段階から気を使った質の高いみつろうを仕入れ、品質を管理されています。

また、世界中の養蜂で必要不可欠なのがダニ剤。このダニ剤がみつろうに残留してしまうことがあるそうです。

「蜜蓋」そのものは、残留薬剤が少ない新鮮なみつろうであり、「無駄巣」も残留は少ない部分ですが、安藤さんはさらにそのみつろうを山形県理化学分析センターで検査してもらい、みつろうのグレードを分け、徹底管理しています。

話を聞き、はじめて手にしたみつろうと、安藤さんのみつろうの品質の違いに納得です。

食品を包むみつろうラップだからこそ、みつろうの品質には拘りました。