オーストラリアでのプラスチック問題との出会い②
みつろうラップ作りにトライし始めたある日のこと。
石鹸屋さんの息子(当時3歳)に、
「ファーマーズマーケットごっこをしようよ!」
って誘われました。
赤はトマト、緑はキュウリなど、カラフルな積み木を野菜にみたてて、わたしがお店屋さんになることに。
息子くんはエコバッグを持って三輪車に乗ってやってきて言いました。
「ハロー!その野菜ってオーガニック?」と。
「オーガニックだよ!」と答えると、
「よかった!じゃあそれ買うよ!袋はいらないよ!ボク持ってきてるから!」
と言うのです。
なんだかカルチャーショックでした。
3歳の子が、ごっこ遊びでオーガニックやプラスチックのことを気にするのか!って。
そんなわたしをみて、石鹸屋さんは再びわたしに提案してくれました。
「プラスチックフリージュライをやってみない?」
プラスチックフリージュライとは、2011年にオーストラリアの西、パースで始まったコミュニティー運動。
毎年7月は使い捨てのプラスチックやプラスチック製のものを買わず、世界中でおきてるプラスチックに関する環境問題やゴミ問題に目を向け、一緒に考え行動しましょう!
というもので、現在は世界中に広がっています。
毎年この運動に参加している石鹸屋さんは、それを一緒にやってみよう!と誘ってくれたのです。
バイロンベイ は、もともと環境問題に興味関心がある人も多く住んでおり、オーガニックの食品なども気軽に買うことのできる環境。
毎週ファーマーズマーケットが開催され、包装されてない野菜を直接買うことができるし、量り売りのお店だって街に何軒かあるんです。
ここ、バイロンベイ で始めなければ、いつまでも始められない気がしました。
石鹸屋さんが日々、どんなふうに使い捨てプラスチックを避けているかアドバイスを受けながら、プラスチックフリージュライをスタート。
はじめは出かける時にマイボトルや容器、マイ箸、エコバッグを忘れずに持ち歩くところから。
出先でウッカリ忘れた!と気がつくことも度々ありましたが、だんだん持ち歩くことが習慣になってきました。
そして、徐々に買い物の仕方を考えるようになりました。
まずは週に一度、職場近くで開かれるファーマーズマーケット。早起きして、仕事の前に計画的に買い物するように。
足りない分はなるべくパッケージフリー、オーガニックのスーパーマーケットで買い足します。
Bulk shop。 量り売りのお店です。 容器などを持参して、自分の必要な量買い物します。 調味料や豆類、ナッツ類などをよく買いました。
初めてのプラスチックフリージュライは試行錯誤の日々でしたが、石鹸屋さんとの出会いで始まったこの1ヶ月のチャレンジが、今に至るまでみつろうラップを作り、プラスチックフリーライフを送ろうとするキッカケとなりました。
2016〜2017年のことです。
日々の買い物をするのに、本当にバイロンベイ って恵まれた環境にあったと思います。
日本に帰ってからは、トライ&エラー&エラーな日々が始まるのですが、また改めて!
最後まで読んでくれてありがとうございます。